「神の子らの品性」

A. 選手全員にアルマーニのスーツ

 香港の富豪が、オーナーとなったサッカーチームを、僅か一年で最下位から優勝チームへと変革させました。その秘訣は、選手全員にアルマーニのスーツを支給したことだといいます。選手たちは、イタリアの高級ブランドに相応しい、一流選手になるという自覚に目覚めたのでした。
 わたしたちも、いったんキリストの衣を来た時、中身もそれに相応しい、神の子のような性質を持つ人になりたいと思います。イエス・キリストの似姿が、私たちの品格であるべきなのです。
 テモテはイエス様に従う者として、他の人からも好感を持たれる品性を持っていました。

B.聖書より

彼は、リストラとイコニオンの兄弟の間で評判の良い人であった。使徒言行録16章2節
 パウロは、別行動することになったマルコの代わりになる人を探していると、自分が求めていた人物そのものである評判の良い若いテモテと出会い、大変嬉しかったに違いありません。神の国の業に従事する備えの一つは、他の人からも好感を持たれることです。人々の間で評判の良い人であるかどうかは、その人の将来に大きな影響を与えるからです。少年時代のイエス様については、「イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された」とルカ2章52節に記されています。
 テモテは、優れた素質を受け継いだ若者でした。彼は立派な母と、立派な祖母をもっていました。(テモテ第二1:5)。パウロがコリントの人々に手紙を書いた際、テモテを「愛するわたしの子」と呼んでいます(コリント第二4:17)。

C.『人生を建て直すバイブルの品性』長田パンピガル和子

 30年前、女性でも自由に働ける環境を求めて、長田和子さんは、単身、渡米しました。当時、長田さんの周辺には、若くして成功した人達がたくさんいましたが、この人たちの殆どが、今では成功者として生活しているとは言えないといいます。その原因は、必要以上に生活水準を上げてしまい、出費が多くなってしまったり、投資ビジネスをして、失敗してしまったり、柔和だった人が独裁者のようになってしまったり、寝る時間も惜しんで働き病気になってしまったり、働きすぎて疲れきってしまい、定年後どこに住むかを考えるだけが楽しみになってしまったなどです。
 これらの問題はすべて、人間の傲慢から来ています。全知全能なる、私たちを造ってくださった方のことを無視し、知力、テクニック、戦略を使ってすべてのことを実現させ、自分たちの欲望のままをむき出しにして走り続けた結果なのです。問題を解決しようと思ったなら、創造主を知ることから始めなければなりません。神さまを信頼し、すべてを神に委ねていく結果、自分の中で少しずつ御霊の実が育っていくのが感じられるようになるのです。私たち一人ひとりに、御霊の実「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」(ガラテヤ5:22、23)が育ち、キリストの人格に近づくならば、素晴らしい世の中を作ることが出来ます。
 「品格というのは、最終的にはイエス・キリストの姿だと思っています。イエス・キリストの似姿が、私たちの品格であるべきだと思います。人が本物になるには時間がかかります。簡単でよいものと、時間をかけてじっくりと作らなければならないものがあることを知ることが大切です。結果はすぐには出てきません。20年後、30年後に出てくるのです」と長田さんは語ります。
この神さまを知ることで与えられる「品性」を、イエス様を通して神さまからいただきましょう。

D.結び

 神の国の業に従事する備えの一つは、他の人からも好感を持たれる品性を持つことです。神さまと人とを真に愛する人は、人々の間でも評判の良い人なのです。
御翼2010年7月号その1より


  
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